チューニングバイブル
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NRマジックはJMCA(二輪車用品連合会)発足当初より加盟しております。
これにより、最新の法令基準を把握し高度なテスト基準を設ける事も可能となって
おり、常に安心して製品をご使用いただける自社開発・生産の利点を活かした
製品作りを行なっております。

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雑誌「MOTO-MOTO」にて全国のオートバイユーザーへ向けて情報発信を開始しました!!
皆さんも是非参考にしてください。

ダイナモって何だ!?

よく「ダイナモで○○馬力出ている」などの表示を見かけますよね?
皆さんはこのデータの把握方法をご存知でしょうか?
今回はダイナモについて基本的な内容をお伝えしたいと思います。

まず、”ダイナモ”と呼ばれるものには大きく分けて2種類あります。
『グロス表示』、『ネット表示』 それぞれについて説明してみます。

グロス(GROSS/全体・総体) 表示

クランクから出てくる駆動ロス等、駆け引きの無い軸出力の事をいう。

これはメーカー表示などでよく見られる〝エンジンテストベンチデータ〟の事です。
エンジン単体、またはクランク出力による表示です。
ギア・チェーン・ベルト・タイヤ・その他の回転駆動ロスが殆ど無い状態でのデータです。
駆動ロスが少ない事や、他の影響も殆ど受けない理由で、
(厳密に言うとキャブレターのセッティングなどで変化はしますが・・・)
エンジン本来の持っている出力性能データをかなり正確に把握する事が可能です。

(近年、4輪自動車メーカーでもネット表示を採用しているケースが増えてきています)

エンジン本来の持っている出力性能データをかなり正確に把握する事が可能です。

(近年、4輪自動車メーカーでもネット表示を採用しているケースが増えてきています)

ネット(NET/正味)表示

ギアやチェーンorベルト等、駆動ロス後の後輪に伝わる出力の事をいう

チューニングメーカーやオートバイ屋さんによくある〝シャーシダイナモデータ〟の事です。
これはダイナモに後輪を乗せ、その回転出力を馬力表示または、最高速度表示等ができます。
ギア・チェーン・ベルト・タイヤ・その他の回転駆動ロスを含めたデータです。
※スクーターの場合はミッション付き車両と異なりベルト駆動の為、駆動ロスが大きくなります。
マシン計測ですから、空気抵抗及び正確な体重が掛からず
測定方法によりデータはバラついたり、実際とは異なる表示をしてしまいます。
車両への乗車有無。固定する場合、タイダウンの引き方・重さ。タイヤのゴム有無やタイヤパターン等・・・
どれか1つ取っても簡単にデータは変わります。ですから正確な車両データを得る事は困難で、
このデータを頼りにセッティングを行っても、思い通りの実走行にするのは難しいです。
空気抵抗もまた軽視されがちですが、実走行では時速60km/hを超え始めると乗車姿勢だけでもデータへの影響は大きく変化します。
データを活かすには、基となる経験やデータを持っていて、機械の特質を熟知している必要があると思います。
ですから、メリットとデメリットを把握した上で
主に経験者がエンジンチューニングや駆動系セッティングの参考データとして活用する事が多いです。

以上の説明でまず理解していただきたいのは、ダイナモデータと言われるものは、
あくまでも参考データであり、皆さんが実走行で同じデータとして求める事はどちらも難しいということです。

しかし実走行では、最高速はスピードメーターで、最高回転数はタコメーターで表示出来ますが、
エンジンの馬力(回転数×トルク)は表示出来ません。

日本の道路事情や法律を守る観点から最高速等調べる為には、サーキットに持って行くしか無いのが
現状です。

トータルコスト、サーキットテストを毎回行う事を考えると、ダイナモ測定が最も低コストで手っ取り早く
目安を知る事が出来る方法だと思います。

レース参戦や新商品開発テストでチューニングの際等、目安になる馬力等の数字データが必要になります。
その数字を表示する機能が、それぞれのダイナモにあります。

最終的にはやはりサーキットで合わす(最終調整)事でデーターとして活用することが可能になる訳です。

ダイナモの歴史も長く、より現実に近付ける目的で色々なデーターをコンピューターに打ち込み
製造・改良されて来ていますが、現状やはり実走行と同じデーターの取れるダイナモは
一般的にはありません。(すごいお金を掛ければ出来るかもしれませんが・・・・・)
以上の事でダイナモデーターはグロスではエンジン特性を見極め、
ネットでは駆動系セッティングの参考比較にデータを役立てる事ができる程度と適度に割り切った
把握が必要だと思います。

~実例を挙げてみましょう~

ギアやチェーンorベルト等、駆動ロス後の後輪に伝わる出力の事をいう

オートバイカタログなどの表示に7,2psと記載があるのに、後軸では3,8psしか出ていない。
こんな事聞いたことがありませんか?

これはネットとグロスの違いです。
駆動ロスは排気量が小さい程大きくなります。
排気量が大きいと駆動ロスはドンドン減少します。

1000ccクラスの150馬力ある大排気量車になると、ネットでも145馬力前後の表示がでますが
50ccクラスになると約半分程が駆動ロスとなって消えていきます。

その為50ccクラスノーマルエンジンでは×約50%前後の数値を目安としたら役立て安いでしょう。
また、エンジンチューニングやボアアップなどで馬力が上がると、駆動ロスの比率が当然減ってきますよ。
シャーシダイナモで計測しながらエンジンチューニングやマフラー等のセットアップをしていると、
ダイナモでは120km/h出ているのに、実際には100km/hも出ない事や
エンジンが16000rpm回るのに、実際に走行するとトルクが不足するために
12000rpmしか回らない、そんな話も納得の範囲になってきましたか?

当社で発売しているATVやミニカーに関しては、専用シャーシダイナモは現状存在しません。
それなら、2輪用のシャーシダイナモで片側だけ浮かせて計測すれば?と思われるかも知れません。
しかし、お分かりいただけると思いますが正確なデータは取れません。
通常の2輪を測定するより、更にロス配分が2つ増えます。

1:車体の傾き等により重量配分が狂います。
2:タイヤの回転抵抗が半分になります。それによって最高速やエンジン出力のデータは変わってきます。

ですから、やはりデータは参考として考える事が妥当と言えるでしょう。

当社では、お客様の製品に関するお問い合わせに対し
出来る限りお客様に近い状況での回答をさせて頂きたいと考えています。

ですから、広告やHP等でも実走行データを常に重んじています。
スピード1つを取ってみましても、シャーシダイナモデータでは説明が出来ない誤差が実走行では起きます。

車両やメーカーによる違いがあるのが事実です。

日本のA社・B社・C社製100ccスクーターをフルノーマルで並走すると、
メーター読みでは8~10km/hメーター誤差があります。
1000ccクラスでは20~30km/h誤差があるものもあります。
一番信頼おける実速での最高速、レーダーまたは光電管計測でしたら
メーター読み100km/h近くなると10km/h程のメーター誤差はよくあります。

200km/h以上になってくると20km/h前後のメーター誤差になってきます。
日本では安全の為、運転者に早期に危険予測させる意図
メーター表示を多少上げて表示される事が多いのです。

(良い例えでは無いですが、スピード違反の経験談を聞いてみるとこの誤差が分かりやすいかもしれないですね。)

ですから、チューニングメーカーでは誤差も計算に入れ、経験上の推測を含めてマシンを作ります。
ご存知の通り、当社では各社製オプションパーツなど販売しています。

製品を購入頂いたお客様は殆どの場合、車載のスピードメーターを基にご相談頂きます。
ですから、当社も同じ車両の車載メーターでのデータでお客様にお答えさせていただいております。

レース用セッティング等の場合には一層実走行データが貴重とされ、経験値を含めアドバイスさせて頂きます。
たとえ、お客様のシャーシダイナモデータを伺ったとしても残念ながら参考にしかならず、
実際には実走行でのお客さんのデータを確認しながら、検証させて頂きます。
「パーツ1点の交換ごとにデータを取る事は大切ですよ。」と、よくお話しさせていただきますが
面倒でも大切である意味をご理解頂きたいと思います。
シャーシダイナモデータよりお客様それぞれの実走行データの方が貴重なのは
公道仕様でもレース仕様でも同じです。

ご自身の実走行データが、何よりご自身に役立つ力を発揮する事を覚えておいて下さいね。

最後に

ギアやチェーンorベルト等、駆動ロス後の後輪に伝わる出力の事をいう

セッティングには色々な方法がありますが、
皆さんに常に忘れて欲しくない事はやはり「バランス」です。
バランスを上手く取る事は高性能の発揮や維持する事に繋がります。
部品を沢山交換すれば、バランスの取り方も当然難しくなります。
同じ名前の部品でもメーカーにより材質も加工も異なるのでデータも違って来るでしょう。
その事を考えた上で部品交換を行い、パーツ1点交換ごとにデータを取っておきましょう。
バランスが悪くなれば、整えるために自分のデータを振り返れば何処で問題が起きたか直ぐに分かるようになりますよ。
データを失う事も時にはあるかもしれません。
バランスの整え方が見えなくなる事もあるでしょう。
未知の領域チューニングを試みる事もあるでしょう。
そんな時こそ興味のある方はダイナモデータを大いに参考に活用して見られてはいかがでしょうか!

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