モトチャンプ 2010年11月号 ㈱三栄書房

HOT EXページ(P140)に『V-JET304e』のインプレッションが掲載されました。

モトチャンプ 2010年11月号 ㈱三栄書房 ギャラリー

コメント

■掲載記事本文
箱を空けて、マフラーを取り出していた編集部パクが「えぇ!なにコレ!?」と、驚きの声を挙げた。何事かと駆け寄ってビックリ!パクの手にあったのは、まるでジェット機のエンジンのような、見たこともないデザインのサイレンサーだった。
NRマジックは常に新しいチャレンジをすることで定評がある老舗パーツメーカーだ。そのアイデアは斬新で、俺はいつも驚かされていた。今回オールニューの新製品としてリリースしたこのV-JET304eにまた「やられた!」という感じだ。
テールエンドの中央から生えている突起は一枚のステンレス版から作られており、その周囲には3つの排気口が設置されている。そこから排気が竜巻状に巻き付きながら排出される仕組みだ(※イラスト参照)。同社ではコイツを3JET(トリプルジェット)サイクロン排気と名付け、特許を出願中で「これにより低速から高速まで、今までにない高トルクと低重音を実現した」と説明している。
また、エキパイからサイレンサーバンドに至るまで、全て高品質な国産のSUS304材を使用。高い強度が必要となるステーには、やはり同社が考案した、6mmスチールの耐震3Dパワーベンダーステーを採用するなどコダワリも満載。
エンジンを掛けると、独特のサウンドが辺りを包む。低音の中に若干の高音がミックスされたような音質と言えばいいのだろうか。しかし、国の認証制度に申請中という音量は近接で81dBと、トップレベルの静かさで品がある。
走り出すと、全域でトルク&パワーが向上している感じだが、意外にもマイルドで扱いやすい味付けだ。高速域のノビも良く、ストレスなく幹線道路でも車の流れに乗れるだろう。前衛的で奇抜なスタイルなのに、走りの演出は実に万人向け。そんな物作りの姿勢に、同社の誠実さを見た気がした。
アドレスV125用以外の人気車種用も多数発売されているから、ぜひHPもチェックしてみて欲しい。